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Tamakou chronology/タマ公年表

​『タマ公の記憶』

 

【1891年/明治24年】

▶新潟県中蒲原郡川内村の中川原に刈田吉太郎(よしたろう)が生まれる

【1931年/昭和6年】

▶新潟県中蒲原郡川内村の暮坪にタマが生まれる。刈田吉太郎が飼い主となる。

【1934年/昭和9年2月5日】

▶タマ3歳。権現山の八滝沢ロウソク岩の付近で、猟の途中に刈田と小泉は雪崩に巻き込まれる。タマに発見された主人の刈田は奇跡的に救出されたが、小泉は残念ながら亡くなる。タマが主人を救った功績は忠犬としてマスコミに広く取りあげられる。

【1936年/昭和11年1月10日】

▶タマ5歳。桜谷の兎平に猟に出た刈田、小泉、大鷹、五十嵐の猟師たちが雪崩に遭う。刈田は不運にも二度目の雪崩に巻き込まれる。タマの行動により猟師全員が救出される。これによりタマはさらに大きな賞賛を浴びる

【1936年/昭和11年】

▶新潟県出身の退役軍人が集う「互立会」によってタマの顕彰碑が横須賀市に建立される。元横須賀市長の小泉又次郎の揮毫のよる石碑は、現在横須賀市の衣笠山公園に管理されている。

▶乃木神社奉賛会により刈田家にタマの小屋が寄贈される。同会によりタマ公の石像が現胎内市に建立される。

▶川内小学校、渡辺信一郎校長が中心となりタマ公の銅像を作るための後援会が結成される。タマ公像の設置に向けて多くの献金と寄付が集まる。

【1937年/昭和12年】

▶五泉市の川内小学校にタマ公像が建立される。銅像制作「羽下大化」

【1937年/昭和12年11月23日】

▶現新潟市中央区の白山公園にタマ公像が設置、除幕式が行われる。銅像制作「松木治」

【1940年/昭和15年】

▶タマ9歳。刈田吉太郎に見守られ亡くなる。

~​タマ公の死後~

【1943年/昭和18年】

▶戦争の拡大による金属回収令の下に白山公園のタマ公像が供出される。

▶渡辺信一郎校長の意志を受け継いだ土田芳雄校長により、川内小学校のタマ公の銅像は秘密裏に移設して隠された事で、供出の難をのがれる。

【1959年/昭和34年4月10日】

▶皇太子明仁親王と美智子様(現上皇・上皇后両陛下)のご成婚を記念して、戦後の復興に伴い供出にあったタマ公像が再建される。銅像制作「渡辺徹」

【1959年/昭和34年】

▶刈田吉太郎死去 68歳

【1962年/昭和37年】

▶川内小学校に隠されたタマ公像が発見される。校庭の中庭に銅像が再び設置される。

【1982年/昭和57年】

▶刈田家代々の墓石の脇にあった石積みの質素なタマのお墓が、刈田吉太郎の長男、刈田政美(まさよし)により墓碑に建替られる。

~新潟のシンボルへ~

▶国鉄より上越新幹線開業記念碑としてタマ公像設置の申し入れがあり、村松町にタマ公像建立委員会が発足する。多くの寄付金により新潟駅にタマ公像が建立される。銅像制作「林昭三」

【1983年/昭和58年】

▶新潟駅に銅像を作るための真心の寄付金が想定よりも多く寄せられ、新潟駅と同じ型のタマ公像が地元である村松公園にも建立される。

~横須賀市と命の交流~

【2002年/平成14年】

▶川内小学校の児童が小泉純一郎首相(当時)にタマ公の思いを手紙に書く。タマ公に縁のある小泉又次郎の孫である小泉首相が児童の手紙を読んだことにより、小泉首相の揮毫による石碑が愛宕小学校と村松公園のタマ公の脇に建立される。

​【2003年/平成15年】

▶刈田家墓地の移設によりタマ公のお墓は社会福祉法人みどり心育会の敷地へ移される。同法人理事長である野崎和巳が私財を投じタマ公資料館を開設する。開設を記念してタマ公の銅像が2体制作される。資料館の中と墓石の隣に設置される。

【2017年/平成29年3月23日】

▶五泉市から横須賀市にタマ公を通じた「交流の証」としてタマ公の銅像を寄贈。碑文の揮毫者は、元横須賀市長小泉又次郎のひ孫にあたる小泉進次郎。

諦めない心​・絆を後世に…

【2017年/平成29年4月1日】

▶忠犬タマ公委員会設立。刈田吉太郎のひ孫にあたる伊藤和幸委員長と瀧澤準(ひとし)副委員長が中心となり、タマ公を語り継ぐ活動をスタートした。

【2020年/令和2年】

​▶渡辺徹制作による白山公園の2代目タマ公像の原型の存在が新潟小学校で明らかになる。

【2021年/令和3年10月2日】

▶交流拠点複合施設「ラポルテ五泉」のオープンの記念として、五泉市美術同好会により羽下大化制作のタマ公の鋳型モデルが寄贈される。

勝手に応援!

​ 村松商工会青年部によって、キャラクター「五泉市忠犬!桜タマ吉」が制作される。忠犬タマ公に憧れている、この架空の忠犬キャラは、東日本大震災や豪雨災害時のボランティア活動時、青年部の旗印にと、タマ公の「諦めない心」「絆」などを盛り込んで制作された。

 普段は小学校への出前授業や、交通安全指導などを行っている。キャラクターの商品化もあり、町の賑わいに貢献もしています。

【主な書籍】

●奇跡の犬タマ公 綾野まさる (著)

●三びきのタマ公 本間 芳男 (著)、村山 陽 (著)

●忠犬タマ公ものがたり 滝沢 てるお  (著)、木村 しゅうじ (絵)

●全国の犬像をめぐる 青柳健二(著)

【タマ公関連団体】

●忠犬タマ公委員会

​●タマ吉応援隊

​●社会福祉法人 心育会

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